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ケース6 復興支援活動に定期的、継続的に関わるNPOやボランティアグループ、社会貢献活動を行っている企業等を調べたいのですが・・・。

地域支援編

復興支援活動に定期的、継続的に関わるNPOやボランティアグループ、社会貢献活動を行っている企業等を調べたいのですが…。
社会資源に関する情報を相談員が把握しておく意味
相談員の業務において「つなぐ」仕事というのは大きな位置を占めています。さまざまな相談に対して課題解決に向かうように関係機関や団体につなぐためにも、多様な社会資源について理解しておくことと、情報をストックしておくことが大切です。

社会資源とは、専門的な機関、施設・団体、キーパーソン(核になる人)、各種の制度・サービスなどを指しています。つないだり、組み合わせていくことで、課題解決を容易にしたり、質の高い支援活動を展開することができると考えられます。

持ち込まれる相談の範囲は、相談員が所属する社協やボランティアセンター(以下、VC)が得意としている社会福祉や保健・医療の分野だけではありません。子どもの健全育成や教育、まちづくり、雇用、経済活動、消費者保護などの分野にまたがる相談もあります。そのため、社協や行政機関をはじめとして、自治会、NPOや市民活動グループ、商店会、商工会(議所)、地域の社会貢献活動に積極的な企業など、さまざまな団体の情報を把握しておくことが、支援活動や被災された方の生活を豊かなものにすることにつながります。

多様なネットワーク形成や異なるセクターの連携など、震災前では考えられないようなスピードや枠組みで復興支援活動が展開されています。相談員も社会資源のひとつとして期待されています。

情報をうまく収集する方法(アナログ&デジタル)
個人が持っているネットワークが強みを発揮する場合もあります。相談員同士をはじめとして、社協やVC内での情報交換・共有は有効です。

また、紙媒体の情報も多くあります。たとえば、新聞は頻繁にチェックしていますか。また、社協やVC、仮設住宅集会所などに届いている案内チラシやパンフレットを手にとっていますか。公共施設(役所、公民館など)にも市民向けの情報が掲示や配架されていますが、このなかにも復興支援関連の情報が数多く含まれています。

情報を持っている団体としては、福島県域で活動する中間支援組織が複数あります。県内の市民活動の支援、情報収集・提供などを展開し、県内外のNPOとの連携を進めています。さらに、復興支援に関わる団体間の情報共有やつながりの場として、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)や、福島県を中心とする一般社団法人ふくしま連携復興支援センターなどが主催する定期的な会議などがあります。

また、インターネットでも多くの情報を得ることができます。その際に留意したいのは、定期的・継続的に活動し、多くの支援者を得ている団体はこまめに更新していると同時に、団体外のサイトなどでも頻繁に紹介されています。情報は多角的に見ることが大切です。欲しい情報が見つからない場合には、社協やVCのサイトなどで「情報を求める」発信を積極的に行うことも大切です。

新たな社会資源を探して支援に活かす
情報収集や、日ごろの活動を通じて得た団体やボランティアグループの情報などは、記録していくことをお奨めします。連絡先などの基礎的な情報と一緒に、新聞記事やパンフレットなどをファイリングしておくと良いでしょう。詳細情報はインターネットで検索することができます。ストックした情報は社協やVC自体が社会資源を紹介する情報拠点としての力を発揮し、新たな情報を求める市民や団体からの相談や問い合わせに応えることができます。

たとえば、災害時の活動経験の無い団体が、社協を通じて災害救援NPOとつながり、互いの専門性を活かして、イベントなどに協力してもらうことができました。仮設住宅の自治会が他の仮設で活動するNPOのプログラムに関心があることを耳にしたときに、似たような取り組みを実施できる団体を紹介することもできました。NPOや住民団体同士の情報交換を活かすことで数珠つながりの協力関係が生まれます。

地域にある社会資源だけで解決することが難しい課題もあることでしょう。その場合、全国的な規模や県域などで課題に対応するネットワークがあります。高齢・障害・児童などの分野ごとや、個別課題(引きこもり、児童虐待・DV防止、就労支援など)に対して専門的に関わる団体や人材がいますので、東北や県内で活動する団体の紹介や、解決につながるアドバイスをもらうことができるでしょう。


(阿南健太郎・古山郁)

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