Vol.27 小山 麻梨乃(茨城キリスト教大学4年) | はあとふる・ふくしま

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Vol.27 小山 麻梨乃(茨城キリスト教大学4年)

2016/08/31
 

皆様、こんにちは!

私は、茨城キリスト教大学4年の小山麻梨乃と申します。今回こうやって皆様にお話をさせて頂ける機会を得た事をとても嬉しく思います。

今回は、私が所属しているROTEX(ローテックス)の活動の紹介と共に、この活動を通して私が感じた福島をお話したいと思います。

私は2011年の夏、国際ロータリーの青少年交換プログラムで一年間アメリカに派遣させて頂きました。出発前の一年間を通して、様々な事を先輩やロータリーの方々から教えて頂き、大きな希望と不安を胸に人生初の飛行機に乗った事を今も鮮明に覚えています。

この漠然とした不安の渦の中に、サビのようにこびりついて拭えないものがありました。それは震災の事です。未曾有の大地震と言われた3・11の東日本大震災。何度もくる余震の中で「もし、私がいない間に家族に何かあったらどうしよう」と幾度となく考えました。福島から派遣される留学生として海外の人に今の現状を伝えて欲しいと言われとても悩みました。

時が止まった状態から手探りのように進められる復興の中で、一体私に何が伝えられるだろうかと考えました。そんな中、福島は「復興している、もう大丈夫です」と伝えて欲しいと言われ、“大丈夫”と言う言葉が私の中にガラスの欠片のように刺さりました。

もちろん世界中の方々からの温かい支援を受けて復興している事は確かで、その事について深く感謝しています。しかし、「大丈夫なんて言えない」その時の私は直ぐにそう思ってしまいました。この事から、自分の言葉で自分の見つめた今をアメリカで伝えようと強く思いました。どんなに遠い国の情報もボタン一つで知れる情報社会の現代でも、私の見つめる今は私しか伝えられないのです。そのために、様々な情報を整理してノートに纏め関連する英語を手当たり次第書き連ねました。

アメリカでは有り難い事に、ロータリークラブの例会やクラスなど色々な所でプレゼンをする機会を頂けました。そこで私の日本での生活や故郷、震災の事を拙いながらも精一杯伝えました。私の大好きな故郷の名前が原発の事もあり、Fukushimaとして知られている事を少し辛くも思いました。

また、新聞の風刺画の中に白雪姫が食べる林檎に書かれていた故郷の名に泣きそうになった事もありました。しかし、同時に伝える大切さにも気づかされました。私はアメリカの文化を吸収する受信者であると共に、日本文化や震災の事を伝える発信者であるのだと思いました。ブラジル人の留学生に「沢山の瓦礫の撤去は進んでるの?」と聞かれた事があります。「大丈夫?」でもなく「大変だね。」でもなく具体的に聞かれた事に驚くと共にとても嬉しく思いました。そして、ニュースキャスターや記者など限られた人だけでなく、生きている以上私たち一人ひとり発信者なのだと強く感じました。

今私は、派遣されて帰国した人々で構成されるROTEXという組織に所属しています。主な活動としては2つあり、一つ目は毎年来る海外からの留学生が少しでも楽しく過ごせるようサポートしたり悩み事の相談にのったりする仕事、二つ目はこれから海外にいく留学生の指導や相談にのる仕事です。

この指導の中で私が大切にしているのが「借り物や受け売りでなく自分の言葉で伝える事の意味や大切さ」を伝える事です。何故なら、自分が発信者なんだという自覚を持って欲しいからです。私自身も継続して、色々な所で色々な角度から大好きなふるさと福島を発信していきたいと思います。また、海外から来てくれる留学生にも、福島そして日本の魅力をできる限り伝えていきたいです。

最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました!


小山麻梨乃
いわき市在住
茨城キリスト教大学4年



福島に留学中の高校生達と(真ん中が私)
福島に留学中の高校生達と(真ん中が私)


アメリカ留学中に参加したキャンプ
アメリカ留学中に参加したキャンプ


海外へ留学する高校生の指導も大切な役割
海外へ留学する高校生の指導も大切な役割


福島・山形・宮城・岩手合同のスプリングキャンプ
“福島・山形・宮城・岩手合同のスプリングキャンプ









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