社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

Vol.15 菅野智香(福島県立安積高校2年)

2014/12/05
 

菅野智香さん



こんにちは。福島県立安積高校2年の菅野智香です。私は福島県で生まれ育ち、17年間過ごしてきました。海水浴もスキーもできて、ご飯もおいしい福島県が大好きです。私の大好きな福島県は、2011年の原発事故以降多くの人から嫌われてしまいました。地震によって変わり果てた街並みやニュースで耳にした風評被害は、当時中学1年生だった私にとって大きな衝撃でした。正確な情報を知らないで福島が危険だと思いこんでいる人がいること、福島県産の農産物を避ける人がいることを悔しいと思いました。それは、改めて地元福島が大好きだと認識するきっかけでした。そして、将来福島のために働きたいと思うきっかけでもありました。

南相馬ソーラーアグリパークの半谷栄寿さんと環境ジャーナリストの枝廣淳子さんによるオープンスクールに参加しています。このオープンスクールでは、福島県内の高校生たちが、夢をみつけ叶えるためのノウハウを半谷さんと枝廣さん、そしてゲスト講師の方々から学んでいます。私は福島県の風評被害を払拭したいと考えました。まず、地元の人がどう思っているのか調べるために、近所のスーパーでお客さんに取材をしました。その結果、お話を伺ったほとんどの人が福島県産だからと言って避けたりはしないと話していました。決して多くの人に取材できたわけではありませんが、県内の人は偏見を持っていないと判断しました。そこで、福島県産の農産物を県外に配達するというプロジェクトを考えました。旬の野菜と生産者からのコメントやレシピなどを掲載した情報誌と一緒に届けるというものです。私は学校で写真部に所属しているので、自分で取材をして写真を撮りたいと思っています。

現在は、このプロジェクトを実現させるため「東北食べる通信」の代表である高橋博之さんにご協力をいただきながら活動しています。高校生だからこそできることを高校生らしく、その名も「高校生の福島食べる通信」。これを通じてたくさんの人へ福島県産のおいしい野菜とともに福島の安全性や福島で頑張る農家の方々の想いを届けたいです。1日も早く皆さんにお届けできるようにがんばります。次は、ぜひ「高校生の福島食べる通信」でお会いしましょう。さようなら。


【プロフィール】
菅野智香(かんの ともか)
福島県立安積高校2年 写真部所属
「高校生の福島食べる通信」
郡山市在住




◎南相馬ソーラーアグリパーク
http://minamisoma-solaragripark.com/company/

◎イーズ未来共創フォーラム
http://www.es-inc.jp/about_es-inc/profile.html

◎東北食べる通信
http://taberu.me/tohoku/

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