Vol.13 菅波 萌(福島学院大学 福祉学部 四年) | はあとふる・ふくしま

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避難者への生活支援とボランティア活動を伝えます

Vol.13 菅波 萌(福島学院大学 福祉学部 四年)

2014/09/05
 


いつの間にか夏が過ぎ、肌寒い季節となりました。 お元気ですか?私は変わりなく元気に日々を過ごしています。

今年の夏も海へ行きました。生まれてきてからずっと私を見守ってくれた、大好きで大切な場所です。砂浜を散歩したり、ベンチで友達とふざけあったり、花火をしたり。辛いことがあったときはテトラポッドのそばで星空を見て、部活動では熱く焼けた砂浜の上を走って。寝る時は波の音を聴きながら癒されて……。やっぱり私は、どんなことがあっても海を嫌いになることが出来ません。去年に引き続き今年も海開きが出来て、四倉海岸は賑わいを見せていました。いつでもこの町を優しく包み込んでくれてありがとう。

21歳になった私は、いわき市から少し離れた福島市で四度目の秋を迎えました。震災直後の復旧もままならない状態で始まった大学生活。何か自分に出来ることがあればの一心でボランティア活動を始めました。たくさん悩み、大きな壁に阻まれたこともありました。被災者でもある自分自身に出来ることなんて、ちっぽけなものなんじゃないかとの想いに苛まれました。でも、似たような境遇だったからこそ、それでも福島で暮らしていく私たちだからこそ、手を取り合いながらゆっくりと歩んでいけるのだと今は心からそう思えます。ボランティアを通して巡り会った出会い、培った経験は私にとってかけがえのない宝物となり、今の私を創り上げています。感謝してもしきれません。

私は来年度から四年間を過ごしてきた福島市を離れ、大切なあの場所へ帰ります。場所は変われど、この気持ちと過ごしてきた想い出やご縁はずっとずっと宝物です。これからはいつも応援してくれた家族、友達、出逢ってくれた全ての方々に恩返し出来るよう、胸を張ってふるさとで生きてゆきます。そしてこの想いが波となって、私を創り上げてくれたあなたへ届きますように。


【プロフィール】
菅波 萌 (すがなみ もえ)
福島学院大学 福祉学部 四年
いわき市四倉町出身
福島市在住





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