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ボランティアコーディネーション(コーディネート)という言葉を耳にしましたが、どのような意味があるのでしょうか?

2014/09/04
 

Q:ボランティアコーディネーション(コーディネート)という言葉を耳にしましたが、どのような意味があるのでしょうか?


「ボランティア活動したい人(団体)」を「ボランティアを求める人(団体)」につなぐこと? ボランティアコーディネーション(以下、VCOと略す)をそんな風に捉えている方が多いのではないでしょうか。しかし、これはほんの一面にすぎません。VCOとは、単に“ボランティア募集”“ボランティア紹介”という行為や、その技術的なことのみをいうのではなく、一人ひとりの市民が社会問題の改善や解決に参加することを促し、そのための情報や参加の機会を提供したり、活動や協議の場を創出したり、活動に必要な社会資源を調整・開発するなど、とても幅の広い働きを指している言葉です。

例えば、地域コミュニティのなかには、町内会・自治会をはじめとした、さまざまな地縁組織や団体がありますが、行事や活動の場において、メンバーが固定してしまっている、一過的な参加者はいるが企画や運営にまで関わる人が少ない、など、多くの悩みが聞こえてきます。一方、「一部の人がやっているようで入りにくい」「やらされる感が強いような気がする」「時間のある時には手伝えるが役割になると荷が重い」など、一定の関心を見せつつも関わりを持っていない住民の層がいることはアンケート調査などからも指摘されているところです。

そこで、ある団地の自治会では、今までの運営方法を固持するのではなく、VCOが大切にしている“一人ひとりの活動動機の尊重”や“参加のきっかけづくり”に重点を置いて、人それぞれの価値観やライフスタイルを尊重した活動形態や関わり方を検討しました。行事では特技や趣味を生かした役割や、時間を区切ってのピンポイントサポートなどの出番をつくって具体的に募集をしたところ、運営への協力者の層が広がり、しだいに会員の増加にもつながりました。

また、ある老人ホームでは“ボランティアコーディネーター”を置いてボランティアの受け入れに力を入れたところ、ボランティア活動者数の増加はもちろんのこと、近所の町内会や老人クラブ、市内の学校や企業、など、多くの組織・団体とのつながりがつくられ、入居されている方々の個別希望に応えられる活動プログラムが充実しました。入居者のニーズと地域の側のニーズを把握し、ていねいにVCOを行った結果です。

VCOは前述した地域コミュニティや福祉施設などにとどまらず、病院、学校、博物館、文化ホール、市民団体の活動、そして企業の社会貢献活動などの場面でも発揮されるものです。人々のボランタリーな思いや志を引き出し、行動につながるような橋渡しをすること。そして、活動の継続や組織づくりなどのサポートも通じて、市民の力を“地域や社会の力”にしていくための働きといっても良いと思います。

終わりに、認定特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会が、ボランティアコーディネーションという働きについての4つのポイントをあげているので紹介します。

1)ボランティア活動の意義を正しく認識していること
2)一人ひとりが市民社会づくりへ参加できるようにすること
3)ボランティア活動をめぐる多様な人や組織が、対等な関係でつながれるようにすること
4)ボランティア活動をめぐる多様な人や組織を調整して、新たな力を生み出せるようにすること

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