『いわき×ふたば=∞の創造力』 | はあとふる・ふくしま

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『いわき×ふたば=∞の創造力』

2014/01/08
 

2011年3月、中間支援組織同士が連携し
救援物資調達配送基地「いわき基地」を運営


いわきNPOセンターは、中間支援組織として2002年にNPO法人認定を受けました。以来、主にいわき市と福島県で活動するNPO法人やボランティア団体、市民活動団体の活動を支援する活動を行っています。「セミナーや意見交換会など市民活動に関わる支援。NPO法人の設立、運営の相談、資金面の相談などNPO法人の設立に関わる支援。市民活動に関する調査や提言、行政との協働事業なども取り組んできました」と、スタッフの末永明子さん。
未曽有の大震災の年は、県内で活動する中間支援組織の一つ、NPO法人うつくしまNPOネットワーク(以下、うつくしま)が開設した救援物資調達配送基地「いわき基地」の運営に関わりました。「当時は、24時間態勢で全国から届く緊急物資を県内の避難所に届けました。基地は、中通りと会津にもあって震災の翌々日からお盆前くらいまで続きました」。やがて仮設住宅への入居が始まると、うつくしまが仮設住宅での暮らしを支援する「絆センター」を県内7方部でスタートさせたことから、末永さんたちも救援物資の配送から「いわき絆支援センター」の運営に移りました。「双葉8町村のなかで広野町さんが一番最初に連絡所という形でいわき市湯本に役場を移転させたので、広野町さんと連絡を取りながら仮設住宅の支援を始めました。支援スタッフは、県の緊急雇用で採用された方々で仮設住宅に入居されたみなさんの見守りや話し相手、集会所でのリフレッシュ活動などを続けました」。

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▲いわきNPOセンターのスタッフ、末永明子さん
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2012年、仮設住宅支援から子ども支援へ移行
中間支援組織の本来の業務もリスタート


いわき絆支援センターの活動は、1年続けて終了となりました。その後、末永さんたちが力を注ぎ2013年も継続し続けているのが子ども支援です。「原発事故の影響でのびのびと遊べない子どもたちとお母さんたちの支援をしようと屋内遊び場『とことん広場』を開設しました」。タイミングよくイトーヨーカドー平店のフロアの一部を貸していただけることになり、2012年3月にオープンさせました。屋内遊び場は、現在いわき市内に6カ所ありますが、末永さんたちの取り組みは比較的早い方だったそう。買い物のついでに立ち寄れるという利便性もありリピーターも多く、これまでにのべ約2,000人の子どもたちが利用したそうです。「ほかにも当時は、県外の複数の大学から避難状況や仮設の皆さんの心の状況調査など、被災者調査についての問い合わせも多くて、ご案内したり、ご紹介をしたりしていましたね」。
また、2012年は、中間支援組織としてNPO活動の支援も取り組むようになりました。その一つが「ネットワーク基盤強化のためのiPad講習会」です。「いわき市内のNPO活動に関わっているみなさんに呼びかけて危機管理時の情報発信を迅速に、効果的に行うためのタブレットやパソコンの使い方の講習会を開きました。特にタブレットなどは、情報発信ツールとして定番化しつつありますが、支援する側が使いこなせないという現状もありました。情報の受発信力をスキルアップするための講習会は、大変喜ばれました」。


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▲「とことん広場」(無料)は、0歳から6歳と保護者が対象。子どもたちがのびのび遊べるように。また、お母さん方の心の拠り所になるような場所を作っていきたいという願いを込めて運営しています。時には、絵本の読み聞かせや紙芝居の上演会を開催することもあります(写真右)

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▲危機管理時のタブレットとパソコンの講習会


2013年、新しく誕生した40のNPO法人と
双葉郡のみなさんの市民活動をサポート


「震災直後の緊急的な支援も落ち着いてきた2013年は、『とことん広場』を継続しながら、本来の業務であるNPO活動支援に力を入れて取り組むことになりました」。というのも震災後から2年半の間に、福島県全体で200以上のNPO法人が生まれたのだそう。
「いわき市内だけで実に震災前設立が73件 震災後設立認証が41件。合計114件になりました。しかし、これからが問題。実際に活動を始めると、スタッフが集まらない、運営資金が底をついてしまったなど、様々な課題が発生します。なかにはNPO法人の認証を受けるとどこからか資金が入ってくると誤解されている方もいらっしゃいます」。今こそ組織の運営方法や活動を続けていくための助成金の申請の仕方などの情報が必要です。そして、そうした部分をサポートするのが中間支援組織の役目なので、今後も広く情報発信しながらNPO法人はもちろん、広く市民活動を支援していきたいと思っているそうです。


2014年、新しい地域社会を創造する
「いわき×ふたば=∞の創造力」をさらに推進!!


新しく生まれた団体の中には、浪江町からいわき市内に避難しているみなさんが、自分たちでこれからのことを考えていこうと結成した「なみえ絆いわき会」もあります。「二本松市に『NPO新町なみえ』の活動が、郡山市内に富岡町のみなさんの「おだがいさまセンター」があるように、いわき市内にも避難している浪江町の人たちの仲間づくりが始まり「なみえ絆いわき会」が生まれました。「そうした双葉8町村のみなさんの活動を市町村の垣根を越えてサポートするのも私たちの役目。決意表明としてパンフレットに『いわき×ふたば=∞の創造力』というスローガンを掲げました」。いわき市も被災地です。多くの市民が被災しました。また、いわき市内には、双葉郡8町村の約6割に当たる2万人以上の方々が避難生活を続けています。末永さんたちは、いわきとふたばの人たちが協力することで、新しい地域社会を創造することができると考えています。「まだまだ相談できるところをご存じない方も多いので、2014年も情報発信に力を入れていきたい」と末永さん。みんなで協力し合うことで引き出される∞(無限大)の創造力を、ぜひ、形にしてくださいね。期待しています。


『いわき×ふたば=∞の創造力』

問い合せ先 TEL0246-35-5411 特定非営利活動法人いわきNPOセンター



●取材を終えて●
震災後、福島県全体で200以上、いわき市内だけで40以上のNPO法人が誕生したというお話に驚きました。何かを立ち上げるってすごくエネルギーがいること。あの大変な状況の中で、前に進むことを目指して立ち上がった方々に改めてエールをおくります。末永さんは、志を持って設立された若い団体がその活動を継続していくためにも、NPO活動を長く続けてきている団体とつなぎながら、活動の基盤をしっかりしたものにしていきたいと話していました。市民活動が活発になれば地域全体に元気があふれます。継続は力です。ぜひ、みなさんで支え合いながらよい活動を続けてください。(kamon)



団体名 特定非営利活動法人 いわきNPOセンター
代表者 理事長 照井義勝(てるい よしかつ)
設立時期 2002年11月11日認証
主な資金源 会費、寄付、自主事業、委託事業、補助金・助成金、その他
所在地 〒970-8026 福島県いわき市平字愛谷町1-4-10桂ビル1F
TEL 0246-35-5411 FAX 0246-35-5413
URL http://www.iwaki-npo.org/
E-mail info@iwaki-npo.org
■県内外からの支援活動についての問い合わせや相談について
内容を伺いマッチングが必要な場合は検討し、適切な団体へおつなぎいたします。
■現在、共に活動しているNPO法人、市民活動団体等
・うつくしまNPOネットワーク
・3.11被災者を支援するいわき連絡協議会(みんぷく)
・こどもあいネット
・いわき地区NPOネットワーク
・いわきUD(ユニバーサルでサイン)フォーラム

主な支援事業

●とことん広場
●いわき×ふたば=∞(無限大)の創造力



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