社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

登山家 田部井淳子さんと歩く秋の裏磐梯

2011/11/07
 

こんなときだからこそ体を動かし、自然の中を歩きましょう!
自然に身をゆだねると自分もまた自然の一部だと分かります。




大熊町社会福祉協議会、生活支援ボランティアセンター「つながっぺ!おおくま」、登山家田部井淳子さんが代表を務めるNPO法人日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト(HAT-J)が主催した「田部井淳子と歩こう!~秋の裏磐梯~」は、10月18日(火)、快晴の裏磐梯で実施されました。

▲多種多様な広葉樹木に覆われている裏磐梯は、紅葉も華やか ▲「福島県立博物館からバスで裏磐梯へ。
五色沼入口から磐梯高原駅を目指して歩きます。
そこで昼食。博物館に戻って解散です」。スケジュールの説明に耳を傾ける皆さん

「こんなときだからこそ体を動かし、自然の中を歩いてほしいと思いました」と田部井さん。
当日は、大熊町の皆さん40人が参加しました。
年によって出来栄えが異なるとは言え、赤や黄色、オレンジに色づく広葉樹と一年中濃い緑の針葉樹が混じりあう裏磐梯の秋は、今年も豪華絢爛。

五色沼入口から磐梯高原駅まで、約3.7キロを歩いた皆さんに感想を伺うと
「避難所では、周辺を黙々と歩くだけ。今日は、次々に変わる景色を眺めながら歩けて幸せでした」
「土の道を歩くのは久しぶり。土の道って疲れないのね。気持ちがよかった」
「沢の音とか落ち葉の匂いまで楽しめてよかったです」
「ゆっくり歩くといろんなことが見えてきますね」など、笑顔で答えてくださいました。

▲木立の向こうにエメラルドグリーンや目の覚めるような
コバルトブルーの沼が現れるたび、
皆さんの大きな歓声が森の中にあふれました
▲参加は無料。昼食とお茶は、主催者が準備しました。
約1時間、たっぷり歩いた後のお昼は、おいしさ格別


「自然にとっぷり浸かっていると、山から海へ続く命の循環が見えてきて、自分もまた自然の一部だと分かります。生かされている自分とか、いろんな気づきがあふれてきます。それが山歩きの魅力です」と田部井さん。

今回の自然散策では、たわわに実ったアケビや真っ赤に色づいたマムシグサの実、グミなど、秋ならではの小さな喜びもたくさん見つけることができました。
その喜びをお土産に帰途についたバスの中は、心からの満足とHAT-Jの皆さんや関係者への感謝の気持ちであふれていました。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう