お盆について | はあとふる・ふくしま

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避難者への生活支援とボランティア活動を伝えます

お盆について

2011/08/08
 

毎日暑い日が続いております。皆様元気でお過しですか?
お盆は私達の生活に密着している特別な期間です。四十九日を迎えてから初めて迎えるお盆を新盆と言い、特に手厚く供養をします。いわき市では、踊念仏の一種である「じゃんがら念佛踊り」が郷土芸能として伝えられ、太鼓や鉦を打ち鳴らしながら、新盆を迎えた家などを供養して回ります。

3月11日に東日本大震災があり、今年の春彼岸は例年通りに供養する事が出来なかった方が多かったと存じます。そんな中、多くの精霊が新盆を迎え、特別な意味がある今年のお盆、心の中で一つの大きな区切りとなるのではないでしょうか。


【みんなが帰ってくるお盆】
お盆には、先祖が自宅に帰ってくると信じられている風習が沢山あります。迎え盆と送り盆には、迎え火・送り火を玄関先で焚いたり、お墓参りをして提灯に火を付け、その明かりで足元を照らしながら、先祖を迎えあるいは送る風習があります。仏壇や盆棚には、きゅうりやなすの飾りつけもします。きゅうりは馬に見立て、先祖に早く自宅に帰ってきてほしい意味で、なすは牛に見立て、帰りはゆっくり戻っていただきたい意味があり、少しでも長く自宅にいてほしい、皆様の願いが込められています。
毎年話題となる帰省ラッシュ。高速道路や飛行機・新幹線も大混雑ですが、それでもなお人々は郷里を目指します。帰ってくるのは先祖だけでなく、離れて暮らす家族・親族・友人も故郷に戻り、懐かしい顔に逢う事が出来ます。顔を合わせ、揃ってお墓参りをする事は、自らの命の源への大切なお参りです。お盆はただの長期休みではなく、古来より伝わる、命に感謝する特別な期間です。


【生かされている尊さ】
先に亡くなった方への丁寧な供養を通して、お世話になった事を思い出し、今、自分が生きている事を実感します。人は一人では生きていけず、様々な恩恵を受けながら、生かされています。家族は勿論、様々なご縁のある方々、家や家財道具に食飲物、動植物、大地・水・電力・空気・太陽他多くのもののお蔭で生かされている有難さに気付きます。そして、この地球上に人類が誕生してから一度も途切れる事無く、子から孫、孫からひ孫へと、先祖から子孫へと命のリレーがずっと続けられてきたお陰で、今の私達の命があります。この世に生まれてきた事、命の尊さに気付くのもお盆です。
命には限りがあり、たった一度の人生を私達は生きています。せっかく両親からいただいた先祖からつながるこの命、先に亡くなった方の分まで精一杯みんなで生きていければと願います。私共ボランティアセンタースタッフも、少しでもお力添えが出来ればと、末永くお手伝いをさせていただきます。


全日本仏教青年会 救援委員長 米澤智秀[よねざわ ちしゅう](曹洞宗僧侶)

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