社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

国見町上野台 応急仮設住宅 ~いつものお茶会にひと工夫~

2011/10/03
 

カラオケ巡回バスで楽しく歌って明日の元気を蓄えましょう!


▲「ずっと歌う気になれなかったけど、
今日は久しぶりに歌ってスッキリしました」と菅野利子さん。
現在、菅野さん、飯舘村の見守り隊の一員として活動しています

福島県の最北端にある伊達郡国見町には、4カ所の仮設住宅があり、国見町と飯舘村の皆さんが暮らしています。
今号では、いつものお茶会をもっと楽しくしたいと国見町上野台(わのだい)応急仮設住宅の皆さんが申し込まれた「県内仮設住宅コミュニティ交流 カラオケ巡回バス」とお茶会の様子をご紹介します。

▲この日のお茶会には、カラオケ巡回バスが来るというので、
近隣の仮設住宅から歌を歌いに来られた方もいて集会所は大賑わい

8月10日、国見町にやってきたカラオケ巡回バスは、福島県社交飲食業生活衛生同業組合が取り組んでいる復興支援事業です。
この日、集会所に集まった皆さんは、ひとしきりおしゃべりを楽しんだ後、連れ立ってバスへ移動。自分の18番を思う存分歌っていました。
「何とか暮らしも落ち着いてきたので来てみました。老人会で温泉に行ったことなど思い出しながら歌いました。
歌うと気持ちが清々しますね」とは、佐藤ハツヨさん。
震災以来、歌うことを忘れていたという皆さんですが、この日は、笑顔、笑顔。
地域交流の一助にしたいと参加された国見町の民生委員、松浦文子さんは「皆さん、本当にいい表情。飯舘村の元民生委員だった方とも知り合いにもなれました。
来てよかったです。
▲集会所で挨拶をする民生委員の松浦文子さん

今後は民間借り上げ住宅に入居されている方にも、こうした情報を知らせて交流を豊かにしていきたいと思います」と話していました。
仮設住宅は、確かに仮の住まいですが日々の暮らしを紡いでいく大切な場所。
いつものお茶会もちょっとした工夫で、さらに楽しく豊かにすることができます。

皆さんの地域でも参考にされてはいかがでしょうか。
▲ときには手拍子をして、
久しぶりのカラオケに皆さん時間も忘れて楽しんでいました

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