社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

新地町社会福祉協議会「心地よい生活リズムを作り出す支援」

2019/02/13
 

新地町は仮設住宅等の無償供与終了(平成29年3月31日)から1年10か月が経過し、町民は住宅再建、集団移転した団地、災害町営住宅への転居も進み、新たな生活も一段落したとお聞きしています。新地町社協では生活支援相談員2名で、約420世帯1,300人の町民の訪問見守り活動を行っています。

今回は、新地町社協の生活支援相談員の菅野一子さん、伊藤信子さんに訪問活動を振返りながら、町民の暮らしぶりについてお話しをお伺いしました。

Q1:戸別訪問を計画する際、工夫している事はありますか。

菅野さん
毎月訪問一覧表を作成しています。一覧表で訪問日を管理することで、定期的な訪問ができているか、訪問漏れがないかがわかるようにしています。
また、高齢者の一人暮らし、高齢者のみの世帯、若い世代でも気になる一人暮らしなど特に見守りが必要な町民のリストを作成し、訪問日及び在宅・不在を色分け記入することで明確にし、不在の場合は間を空けずに再度訪問しています。

Q2:訪問前には、事前の準備として心掛けている事はありますか。

伊藤さん
前回訪問の記録を必ず確認します。

<前回訪問時の状況確認>
前回訪問が在宅だったか不在だったかを必ず確認します。もし、今回も不在であれば、不在票をポスト投函時に新聞、郵便物等が溜まっていないかの確認(前回訪問から今回訪問までに帰宅しているかどうかの確認が取れる為)をしたり、ご近所より情報が得られる方であれば情報収集しています。

<前回訪問時の会話の内容確認>
前回訪問時に定期受診などの会話をしているのであれば、結果が良くなかった場合は健康面の不安を聴いたり、次回の訪問予定を繰り上げたりするように心がけています。

Q3:町民のお宅を訪問したとき、どんな点に気を配りますか。

菅野さん
主に以下の点について様子をうかがいます。

①声掛けしてから玄関に来てくれるまでの時間
②立ち上がりや歩行の様子
③応対時の顔色、声のトーン
④会話のやり取り
⑤服装や身だしなみ
⑥玄関を開けた時の匂い

訪問した町民の生活の様子がいつもと変わりないかどうかを第一に確認しています。

戸別訪問の様子

Q4:高齢で一人暮らしや高齢夫婦の訪問の際は、どんな声掛けや会話をしますか。

伊藤さん
食事は摂れているか、睡眠はとれているか、お風呂に入っているかなど規則的な日常生活が送れているかを必ずお聞きします。

そのほか、顔の症状(顔色は良いか、どこかに傷はないか)、体の不調等(足をひきずっていないか、きちんと立てているか等)を会話中に見るよう心掛け、前回訪問してから外へ出掛けることがあったかどうかの声掛けもしています。

Q5:これからの生活支援相談活動の抱負をお聞かせください。

菅野さん
住宅の家賃や医療費等免除されていたものが終了となった時点では、生活困窮に陥っていないかどうか生活状況を確認しながら、丁寧に話を聴いて寄り添いながら支援をしていきたいと思います。


伊藤さん
人に話せないで一人で抱え込んでいる悩みや心配ごとについて傾聴し、一人ひとりの心地よい生活リズムを作り出すお手伝いをしたいと思います。町民が望む情報(体を動かしたり、人と話ができるサロン、イベントなど)をタイムリーにお知らせしたいと思います。


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