葛尾村社会福祉協議会「仮設住宅入居者の心が軽くなるような支援」 | はあとふる・ふくしま

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社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

葛尾村社会福祉協議会「仮設住宅入居者の心が軽くなるような支援」

2019/01/23
 

葛尾村社協の生活支援相談員4名は、660世帯1,438人の村民の見守り・訪問・相談活動を行っています。平成28年6月12日に帰還困難区域を除いた区域の避難指示が解除されてから2年6ヶ月が経過する中、三春町の応急仮設住宅には34世帯50人の村民が暮らし、葛尾村社協の生活支援相談員はその全世帯を訪問し、見守り・相談活動を行っています。

今回は葛尾村社協の生活支援相談員の紺野文子さんに仮設住宅に暮らす入居者の様子と支援の変遷と今後の支援計画についてお話しをお伺いしました。


Q1:仮設住宅にはピーク時には約400世帯が暮らしていたとお聞きしましたが、現在はそのほとんどが空き家となっていると聞いています。仮設住宅の避難生活の今昔について、感じる事を教えてください。

紺野さん
仮設住宅に入居が始まった頃は一軒一軒訪問していました。突然始まった避難生活への戸惑い、終わりの見えない避難生活への不安など、入居者の言葉に言い表せない複雑な感情を受け止めることが必要でした。
現在は、仮設住宅からの転居が進み、長かった避難生活も新たなステージに向かっていることを感慨深く思います。



Q2:生活支援相談員が行って来た生活支援活動の変遷についてもお聞かせください。

紺野さん
私たち生活支援相談員を知ってもらうことが一番大変でした。訪問を重ねるうちに、私たち生活支援相談員は、見守りに来てくれる人、話を聞いてくれる人と理解されるようになりました。そして徐々に「実は・・・」と相談ごとや悩みを打ち明けてくれる身近な存在へとなっていったように思います。



Q3:現在の仮設住宅の入居者の状況についてお聞かせください。入居者と生活支援相談員の付き合いも7年6ヶ月続いているので、お互いの関係性にも変化がありますか。

紺野さん
戸別訪問や集会所でのサロン開催は継続しているので、様々な面で関わりが深くなってきました。夏の暑い日、冬の寒い日には入居者からの「ご苦労様」「ありがとう」という言葉にどれ程励まされたかことか。これまで生活支援相談員を続けてこれたのは入居者のお蔭かもしれません。




Q4:入居世帯が34世帯との事ですが、防犯や緊急時の対応について教えてください。

紺野さん
平日は村役場三春出張所の支え合いセンタースタッフが集会所に常駐しながら、入居者の安否確認を行っています。
また、仮設住宅の入居者同士でもどこに出かけて行ったかや夜間に電気がついているかなどお互いを気にかけています。



Q5:仮設住宅に取り残されているとの感じがありますが、入居者の様子はいかがですか。エピソードがあれば教えてください。

紺野さん
一棟に一戸だけ取り残されても、「自分は自分」としっかりした考えで、マイペースで生活されている方もいます。自分の今後の事も考えているようです。



Q6:仮設住宅入居者の個別支援について工夫している点を教えてください。

紺野さん
今まで通り定期的に訪問し安否確認を継続しています。一人暮らしの高齢者や単身男性が残っているため、丁寧な傾聴と観察で寄り添った支援を心がけています。



Q7:平成31年3月31日で仮設住宅供与期間が終了しますが、今後の支援計画についてお聞かせください。

紺野さん
帰村される方、避難先で再建される方、復興公営住宅に転居される方など、これからも引き続き訪問を予定しています。仮設住宅に入居した当時と同じように、慣れない環境に不安や戸惑いがあると思われるため、生活が落ち着くまでは訪問見守りが必要と思います。
生活支援相談員という「いつものあの人」が訪問し、懐かしい話をすることでたまっているストレスを発散させ、心が軽くなるような支援をしていきたいと思います。



訪問した時に、ご近所同士で「お茶のみ会」が行われていました。


「村に帰ることが決まったけど、お隣さんとの別れが名残惜しいんだ」と入居者が寂しそうに話していたことが印象的です。

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