生活支援相談員等テーマ別研修会 | はあとふる・ふくしま

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社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

生活支援相談員等テーマ別研修会

2018/10/17
 

福島県避難者生活支援・相談センターでは、生活支援相談員を対象にテーマ別研修を実施しています。生活支援相談員自身が心身共に健やかに活動できるよう支援する研修や、支援を必要とする方々へ適切に対応するためのスキル取得などテーマは多岐にわたります。


● 『コミュニケーション力で機能するチームワークを創り出す』

今年度は7月に、生活支援相談員の活動の軸でもある“コミュニケーションの取り方”をテーマに研修を行いました。生活支援相談員が持っているコミュニケーションセンスを引き出して、軽やかでパワフルなチームワークを創り出し、より良い職場環境で支援活動を行うことを目的として実施しました。

【詳しくは 「今週のセンター便り」で紹介】


● 『事例検討の手法を用いて情報収集・整理から分析までアセスメントの実践を学ぶ』

9月には、生活支援相談員経験年数3年以下の方を対象に、訪問活動で知り得た情報をより効果的な支援につなげるためのアセスメントの実践を学ぶ研修を実施しました。
講師は、生活支援相談員の基礎研修で講師を務めていただいている後藤麻理子さんです。

認定特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会 理事・事務局長 後藤麻理子さん



生活支援相談員の活動における「アセスメント」は、本人の強みや良いところを探し、本人の目指す目標の達成に使える取っ掛かりを見つける取り組みです。もう一つの側面は資源探しです。本人の強みを支える「人」「もの」「情報」「サービス」はないか、いろいろな資源に目を向けてみましょう。


■ エコマップを使ってみましょう!

エコマップとは、本人を中心にどんな社会資源とつながっているのかを表すネットワークの図です。関係性の強弱を表すことが特徴です。


◆公的な社会資源
国や自治体が実施する制度やサービス。法律や実施要綱に則り提供されるため対象となる範囲が限定される。社会福祉法人やNPO法人、企業などに実施が委託されているものも多い。心身の介護を必要とする度合いが上がるなど、状態が重くなるにつれて関係が強くなる傾向がある。

◆個人に関する社会資源
インフォーマルなつながり。良い関係を築けている人が周囲に多ければ精神面を含めての身近な支えとなる可能性が高い。血縁のみならず、地縁のつながりが厚いのは本人のストレングスになる。

◆営利の社会資源
企業や個人商店が提供する商品やサービスで、経済的に余裕がある場合には活用することができる。子育てをサポートしてほしい場合のベビーシッター、買い物が難しい場合に宅配サービスや通信販売、制度外の家事援助や介護タクシーなど。

◆非営利の社会資源
民間団体が非営利で行う活動。町内会・自治会など地縁組織から、目的やテーマを限定したボランティアグループや住民団体、NPOなどの取り組みも。継続性を確保するために実施主体を法人化したり、事業化する場合もある。柔軟性、即応性などに優れているものが多いが、資金面での課題がある。


■ 〔エコマップの表現方法〕

支援対象者と社会資源を関係性に応じた線でつなぐ


[例]

エコマップは支援対象者・世帯を取り巻く状況を簡潔に把握することができます。エコマップで描かれたつながりがどう変化していくのか。定期的な可視化でその変化をみることが重要です。

グループで事例検討
整理した情報をもとに本人の強み、弱みを分析しました。本人の立場や思いを理解し、根拠に基づいた支援を行うために重要なプロセスです。

■ [事例検討の様子]




■ 感想

①参加者1
適切なアセスメントを行って支援対象者に必要な支援につなげていきたいと思いました。日頃の業務の中で一人の対象者について今日みたいにエコマップを書いて検討することが出来ないので、これからは時間を作って検討したいと思います。

②参加者2
自分1人で考えていると行き詰まってしまったり、いつもと同じメンバーだと偏った見方になってしまいます。他社協の相談員さんからの意見を聞くことができてとても有意義でした。
エコマップを使って情報を整理して、支援対象者への理解を深めて住民の方々と関わっていきたいと思いました。


■ [講師・後藤麻理子さんからのコメント]

後藤さん
研修に参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。事例をまとめて提供いただいた皆さんには心より感謝を申し上げます。

今回の研修は、1年から3年程度の経験の方を対象に組み立てました。テーマはアセスメントを学ぶこと。支援のステップでいえば計画作成に入る前段階までの情報収集と整理、そして分析をするプロセスに重点を置きました。支援の連続性・継続性という観点から、情報をいかに蓄積し、そして常に最新のものを加えていけるような記録とそれを共有する体制は十分機能しているでしょうか。

研修のダイジェストをWEBサイトに掲載いただきましたので、参加できなかった方や先輩・後輩の相談員のみなさんとも研修内容の共有をして、ぜひこの機会に振り返りをしていただければと思います。




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