川内村社会福祉協議会 「面会率をアップするための工夫」 | はあとふる・ふくしま

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社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

川内村社会福祉協議会 「面会率をアップするための工夫」

2018/09/12
 

川内村は避難指示一部解除から約4年経過しました。現在村内には、961世帯2,172人が住んでいます。川内村社協では、生活支援相談員5名で、村内で暮らす75歳以上の高齢者を中心に428世帯674人を巡回訪問し安否確認と見守り活動をおこなっています。

今回は川内村社協の主任生活支援相談員の猪狩裕見子さんにお話をお伺いしました。


Q1 : 巡回訪問先の約90%弱が、住民の自宅訪問とお聞きしましたが、住民の方の様子はいかがですか。

猪狩さん
避難先の仮設住宅で生活していた時に元気がなかった住民が、自宅に戻り庭や畑の土いじりを始めると生気がみなぎるようになり、はつらつとしてきたことを見て、私たち相談員もびっくりしています。
毎朝、住んでいる地域で声をかけ合い散歩をすることを日課にしている住民や、自宅の空き地をグランドゴルフ練習場にしてご近所10数名とグランドゴルフをする元気な高齢者も多くいます。
また、一人暮らしで体が不自由な方を、ご近所のみなさんが「ご飯を食べたか?」と心配して声を掛けている様子も微笑ましい光景です。



和気あいあいのサロンで話が弾みます。


Q1 : 巡回訪問Q2 : 復興公営住宅や村営住宅にお住まいの方の様子はいかがですか。

猪狩さん
年齢の若い方は日中不在で面会できないことが多いのですが、仕事をしていることがはっきりしているのであまり心配はしていません。
高齢の方の中には、色々な事情でしばらくは自宅へ戻ることができないことを受入れ、近くの神社の例大祭に自主的に参加したり、住んでいる地域に溶け込もうとしている姿があります。



Q3 : 巡回訪問ではどんな点に重点をおいていますか。

猪狩さん
実際にお会いして、顔を見ること、話を良く聴くことを大事にしています。顔色や話し口調などの他、着衣具合、部屋の片づけ状況など、前回の訪問時からの大きな変化について注意を払った面会を心がけています。



Q4 : 面会するために住民に対して巡回訪問日時の通知などは行っているのですか。

猪狩さん
訪問日時は伝えていません。訪問対象者一人ひとりの状況に沿って、定期的な訪問計画を立てています。ただ、訪問するからには面会したいので、色々な工夫をしています。




Q5 : どんな工夫をしているのですか。

猪狩さん
訪問対象者の在宅時間に合わせた訪問スケジュールを組みます。そのため、支援対象者の外出予定(例えば診療所への通院日、デイサービス日など)から、1日の生活パターン(農作業やお昼寝の時間など)を把握して計画します。
また、雨の日は農作業が無いので、在宅の確率は上がります。当日に予定がなかった場合でも、気になる方を訪問することもあります。



Q6 : 不在の時はどうするのですか。

猪狩さん
留守の時は、「不在票」をポストに入れます。私たちが訪問したことをお知らせして、住民の方に「あなたを気にかけています」ということが伝わり、住民の安心につながれば嬉しいです。
不在票を入れた住民の約7割の方から電話連絡があり、元気な声を聴くことが出来ています。



不在表


Q7 : 今後の支援方針や計画についてお聞かせください。

猪狩さん
昨年度から始めた消防署員との同行訪問も継続して、火災予防や防犯の声掛けをします。その際に緊急情報カードを訪問先の住民に書いてもらい不測の事態にも備えたいと考えています。お盆やお彼岸など、家族が集まる時に訪問し、家族にも説明してご理解と協力をお願いしています。



緊急情報カード


猪狩さん
さらに高齢者中心の支援となるので、村保健師や医療機関などとの連携が必要となります。今年度から、関係機関の情報共有の場である月1回のケア会議(村、地域包括、社協)に診療所も加わったことは住民の健康面への支援強化に繋がり、とても心強いと感じています。
これからも、川内村特有の住民相互の支え合いを見守りながら支援をしていきたいと思います。




主任生活支援相談員の 猪狩 裕見子 さん


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