社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

「高齢化率38%のご近所力」 ~川内村社会福祉協議会~

2018/03/14
 

川内村は平成29年3月31日に仮設住宅等の無償供与期間が終了しました。川内村の人口は、平成30年1月末現在、1,270世帯2,712人ですが、実際に村内で暮らす住民は2,194人で居住率は約81%となっています。そのうち65歳以上の高齢者は838人、高齢化率は約38%で、独居高齢者や高齢世帯が多く、見守りと生活支援が必要となっています。

5名の生活支援相談員は、村で暮らす高齢者を中心に414世帯649人の方々を対象として訪問活動の他、週1回の配食サービス、各地区集会所などで月平均10回のサロン活動を行い、見守りと地域のコミュニティづくりをお手伝いしています。

村内には村営住宅と復興公営住宅があり、いわき市や郡山市の避難先から帰村された高齢者の中には、村内の自宅へ戻らずここで生活することを決心した方もいます。また、自宅へ戻った方々も高齢世帯が圧倒的に多く、日常生活に不安を訴える住民が少なくありません。

高齢者の中には、季節の変わり目など体調を崩した時に離れて暮らす家族の元へ行く方もいますが、家族に迷惑はかけられないと頑張ってしまう方もいます。地域によっては近所同士で声を掛けあい、誘い合ってサロンに参加したり、住民が主体となってサロンを行うなど、住民同士がお互いを気づかう兆しが見られます。

これからも、個々の事情を抱えながら生活している住民の一人ひとりに寄り添いながら支援を続けていきたいと思います。


川内村社会福祉協議会
主任生活支援相談員 猪狩 裕見子



参考 : 「定期的に訪問し、様子をうかがう」
~生活支援相談員ハンドブックより~
http://pref-f-svc.orgarchives/handbookpage/hb_p10/hb_p14



「昨日のサロンは楽しかったよ」と、うれしい報告です。

「最近、お隣さんを見てないよ」との気づかいが有り難いです。


週1回の配食サービスで、ほころんだ顔を見て一安心です。


川内村社会福祉協議会では、平成28年度に作成した「川内村地域福祉活動ビジョン」の施策を着々と実施しています。




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