社会福祉法人 福島県社会福祉協議会 避難者生活支援・相談センター

健康と生きがいのある暮らしを目指した新たなコミュニティづくり ~新地町社会福祉協議会~

2017/08/09
 

東日本大震災から6年目が経過し、町内に2カ所ある仮設住宅は平成29年3月31日で供与期間が終了し、被災された多くの町民は、すでに集団移転や災害町営住宅などで新たな生活を始めています。

町の防災集団移転事業により7カ所の団地が整備され、台湾赤十字社の支援により被災高齢者共同住宅も建設されました。これらの団地の多くは、被災前の集落単位で移転し顔見知りも多いことから、地域でのコミュニティづくりが徐々に進みつつあります。

しかし、団地内では隣家との距離が離れ、行き来が少なくなる高齢者もおり、家の中で過ごすことが増えたため筋力低下により転倒する人も見受けられます。また、被災高齢者共同住宅では、加齢に伴う施設入所者の増加などにより空き部屋が多くなり、入居者から寂しくなってきたとの声も聞かれます。このようなことから、私たち生活支援相談員は新しい生活を始めた町民が孤立・孤独に陥らないために、定期的な訪問活動や声掛けなどに取り組んでいます。

また集団移転した方々が、団地内ばかりでなく地域住民との交流を深め、元気で自立した生活が送れるよう、生涯の居場所づくりのサロン活動や町が進めている百歳体操(※)への参加を呼び掛けています。

これからも社協一丸となって「健康と生きがいのある暮らしを目指した新たなコミュニティづくり」を支援していきます。

新地町社会福祉協議会
生活支援相談員 菅野 一子

※「百歳体操」とは、高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康でいきいきとした生活を送れるように支援することを目指し、高知県高知市で開発された体操です。



交流会:サロン活動
ボランティア支援による匂い袋作り



仮設訪問:見守り活動
楽しみで夏野菜を栽培

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