Vol.31 天沼 佑貴 木幡 美卯 太田 睦実(相馬農業高校3年) | はあとふる・ふくしま

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Vol.31 天沼 佑貴 木幡 美卯 太田 睦実(相馬農業高校3年)

2017/05/25
 

みなさんこんにちは、相馬農業高校3年の天沼佑貴と木幡美卯と太田睦実です。

震災の時、私たちは小学4、5年生で、自分たちが今まで感じたことのない地震が起きて何が起きたのかわからなかった状況で、原発が水素爆発し、水・ガス・電気が止まってどうしたら良いのかわからなくなりました。さらには放射線・放射能のことさえ良くわからなく、周りのことが理解できない状況でした。地震が発生してから何日も経った後、ようやく放射線・放射能のことがわかり始めたころには、「福島県がなくなる」「地元の野菜が検査をしても食べられない」などの情報をニュースや周囲の話から「自分の家・福島に帰れなくなるのではないか」「福島がなくなったら自分たちはこの先どこに行き、その先何をすればいいのか」などと不安に思いました。今でもまだ少し心の奥底にその気持ちが残っています。

私たちは、相馬農業高校「農業クラブ※」の役員として活動しています。震災後から農地再生に向けて始めた菜の花プロジェクト。菜種油からは放射性物質が検出されないことがわかり、私たちが「油菜ちゃん」と命名した菜種油や、私たちが考案した油菜ちゃんを使用したドレッシングとマヨネーズは現在販売されています。

今は、油菜ちゃんに続き、ハマナスプロジェクトという大きな活動に取り組んでいます。地域の皆さんと一緒に「南そうま福幸植樹会」というイベントを開き、ハマナスという日本を原産とするバラ科の植物や、さまざまな有用樹種を、原町区泉に植樹し植樹公園を作りました。植樹公園での管理会や花見会などのイベントや、除草などの管理、そして自分たちで収穫・剪定をし、放射性モニタリング検査をしました。結果、未検出で安心・安全であることが分かり、ハマナスジャムとハマナスペーストを作成しました。現在は、そのジャムやペーストを使用した新しい商品の開発に取り組んでいます。また、ハマナスの根っこを何かに利用できないかと考え、染色をしたりと、ハマナスを使って新しいことに挑戦し続けています。

私たちは今までたくさんの交流活動を行ってきました。その活動の中で多くの方々と関わり、笑顔を届けてきました。私たちはこの地域で生まれ、この地域で育ち、この地域を愛しています。これからも私たちは地域に元気と笑顔を発信する活動を続けます。


プロフィール

福島県立相馬農業高等学校
生産環境科3年 天沼佑貴、木幡美卯
食品科学科3年 太田睦実


※農業クラブについて
学校農業クラブは、1948(昭和23)年に学校農業クラブとして、戦後の新制高等学校の学習活動の中で、農業高校生の自主的・自発的な組織として日本全国で誕生した。
「科学性」「社会性」「指導性」の育成を目標に、日本全国の農業クラブの全国組織として、日本学校農業クラブ連盟【Future Farmers of Japan(略称:日連 または FFJ)】は結成された。 FFJは半世紀以上もの歴史を持ち、農業教育における「生きる力」を育むために大きな成果をあげてきた。
出典:日連ホームページ



第3回南そうま福幸植樹会(H.29.3.6)

油菜ちゃんドレッシング

南そうま福幸植樹会ハマナス花見・観察会(H.28.6.5)

ハマナスの花

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